節約するにはマネーリテラシーを鍛えよ|テクニックの前にできること

まずはマネーリテラシーを高めよ

節約中の方、これから節約したい方、投資でお金を増やしたい方、色々な状況の方がいらっしゃいます。

節約のためにできることを探し求めて様々な方法論に走る方が多いですが、節約するにまず鍛えるべきはそういう節約のテクニックよりマネーリテラシーです。

本記事ではそのマネーリテラシーについて解説いたします。

マネーリテラシーとは

「あなたが

  • いかにお金に関する知識を持っているか
  • いかにお金に関する知識を活用できているか

」を測るものです。

ややこしいと感じた方はお金の戦闘力と置き換えていただいて構いません。

『お金を増やし方』のみならず、節約に該当する『お金の使い方』についても言及します。

★こんな人達のお役に立ちます★

  • マネーリテラシーについて知りたい方
  • お金を増やすために必要な考え方を身に着けたいとお考えの方
  • 節約するための考え方を身に着けたいとお考えの方

大事なのは節約のテクニックよりマネーリテラシー

マネーリテラシーを学ぶ姿

節約・投資でお金を増やしたいと思った方の中で先に具体的な方法論に走ってしまう方は一度冷静になって考えてください。

例えばですが、これからあなたが英語の勉強を始めるとしましょう。

  • 「こんにちは」を英語で何というか
  • 単語を3日で1000個暗記した方法

などといったピンポイントなテクニックを学ぶ行為は短期的にしかあなたの役に立ってくれません。

ある時のためだけに学習し、それ以降は活用しないで良いのあればまだ良いのかも知れませんが、これから長期に渡って活用していくとなるともう少しやり方を変えるべきでしょう。

ここで重視すべきとお伝えしているマネーリテラシーは、テクニックの根底にある「あなたがいかにお金に関する知識を持っていて、それをうまく活用できているか」を測る原理原則のことで、例えば次のことが該当します。

  • 英語があなたの人生をどれほど豊かにするか
  • 英語の学習を習慣化付けさせるためには

テクニックを先に磨こうとする方の中には、そのテクニックが産まれるに至った理由を理解していないことが多いです。

テクニックは何もないところからポンと産まれるわけではなく、こういう原理原則を知っている先に具体的な手段として産まれるのです。

節約の話に戻りますが、お金の話って一時的なものではなく一生つきまとう話ですよね。

特に何も考えずに過ごしたり小手先のテクニックだけでやり過ごせないとまでは言いませんが、間違いなく原理原則を知っていた方がその分お金に対する苦労が減っていくはずです。

テクニックは短期的に役立つものであり、マネーリテラシーは長期的に役立っていくこと。このことを是非覚えておいてください。テクニックを一切学ぶなというわけではありませんが、まずはこの原理原則を鍛えてからにしましょう。

小技(テクニック)を磨くのは基本(マネーリテラシー)を身に着けてからにしましょう。

日本人のマネーリテラシーは全143カ国中38位

日本のマネーリテラシーは世界38位

マネーリテラシーの重要性をお話させていただきましたが、残念ながらそもそも日本人のそれは低い部類であると言えます。

2014年に世界的な格付け会社であるS&P社が世界の143カ国でマネーリテラシーを持った大人が何%いますか?を調査したのですが、その時の日本の成績は43%で38位という内容でした。

日本のマネーリテラシィは世界38位ぃぃぃぃぃぃぃっ!』

 某シュトロハイムの名言(違う)

順位が低いかどうかは賛否分かれそうなところですが、1位の国には71%もいることから私個人としては低いなと感じました。

しかしそれよりも、長期に渡って活用していくべきことにも関わらず半数近くの日本人がその知識を身につけていないという事実…注目すべきはどちらかというとこっちの方でしょうね。

直接的な関連はないかも知れませんが、貯蓄広報中央委員会が2015年に行った調査によると日本人世帯の3分の1が貯金できていないという調査結果もあります。

節約のテクニックばかり取り上げられていても、結局はリテラシーが低いから貯金率の悪さに結びついているのではないかと私は思ってしまいます。

なのでこれからマネーリテラシーを磨きたいという方、それはすごく良い心掛けで是非是非!と言いたいところなのですが、学ぶ際はちゃんと実績を出している人から学ぶことを心掛けてください

少なくとも日本人の半数近くの大人は理解していないので、教わる相手を誤らないようにしてください。

日本のマネーリテラシーは世界38位、教わる相手はその人の実績を確認の上でよく選びましょう。

あなたがもし20代や30代であれば、親から

  • お金は銀行に預けなさい
  • 投資はギャンブル

という風に教わってきませんでしたでしょうか?

もしそのように教わったものの理由が分かっていない場合は次の記事でその辺解説していますので併せて参考にしてみて下さい。

資産運用|親が銀行に預けろと言う理由⇒昔は預金金利が最大12%

大事にすべき6つの力

マネーリテラシー6つの力

それではそのマネーリテラシーを磨くにはどういうことを意識すれば良いのでしょうか?これには明確な正解があるわけではありませんが、私が身につけるべきだと考える6つの力について簡単に説明したいと思います。

どれか1つだけを鍛えるのではなく、6つとも鍛えることにより節約のための根本的な考え方が身につき、投資ができるようになり、お金が増えていくようになっていけるようになります。

マネーリテラシーを高めるために次の6つの力を鍛えよう

  1. 考える力
  2. 貯める力
  3. 使う力
  4. 稼ぐ力
  5. 増やす力
  6. 維持する力

考える力

全ての力の土台となる力です。そもそもお金は漠然と稼いで使うのではなく、「貯める力」「使う力」「稼ぐ力」「増やす力」「維持する力」をバランスよく使っていかないと生活を豊かにできないという思考です。

これ単体だと漠然とした説明になってしまいますが、要するに「他の5つの力」を普段から意識できているかの力だと思ってください。

★考える力がある人・ない人の一例★

〇)お金について「貯める力」「使う力」「稼ぐ力」「増やす力」「維持する力」の5点に分解して考えることができ、尚且つ実践できている人。

✖)お金について漠然と考えている人・5つの力のバランスが取れていない人(稼ぐ力はあっても貯める力がない、など)。

貯める力

同じお金を貯める場合でも、「適当に使ったけど余ったから貯めることができました」と「〇円の収入に対し、節約して支出を△円までに抑える計画の結果、目標金額を貯めることができました」では雲泥の差がありますし、前者の場合は今後も継続して貯めていけるかが怪しいです。

節約などの手段を駆使し、継続してお金を貯めていくことができる力、これが貯める力です。

★貯める力がある人・ない人の一例★

〇)自身の収入を把握した上で支出の計画を立て、毎月継続的にお金を貯められる人

✖)毎月お金が貯まらない人 or 何も考えていなかったが結果的にお金が貯まった人

使う力

お金を使うだけならば誰でもできます。不必要なものでも必要なものでも紙幣なり小銭を出してしまえば使うこと自体はできるのです。

しかし本当に必要なものにだけお金を使うというのは誰にでもできるわけではありません。いかに自分の人生を豊かにするものに対してお金を使うことができているか、これが使う力です。

★使う力がある人・ない人の一例★

〇)自分の生活を豊かにしたり、(自己投資を含め)お金を産んでくれるものに対してお金を集中的に使うことができ、一方で必要のないものにお金をほとんど使わない人。

✖)特に必要ではないが衝動・感情でお金を使ってしまう人、不必要な手数料(ATMの引出手数料など)を頻繁に支払ってしまう人。

稼ぐ力

お金を稼ぐというと会社勤めして給料を得るのが大半だと思いますが、もしその収入であなたが豊かになれそうにない場合、あなたはどうしますか。例えば転職してキャリアアップ(年収アップ)をはかるのか、副業でも良いので自分のスキルを発信してお金を稼いでいくのか。こういう行動ができる人・そしてそれにより結果を出せているかどうか、これが稼ぐ力です。

★稼ぐ力がある人・ない人の一例★

〇)現在の職場で収入を上げるための行動を取れている人、転職でキャリアアップができている人、副業などを通して自分のスキル・価値を高め続けることができている人。

✖)現在の収入に満足していないが、仕事に忙殺されて新しい行動をとる余裕のない人。

増やす力

稼ぐ力と似ているかもしれませんが、稼ぐ力が「あなた自身の行動」で増えるのに対し、増やす力は「あなたの資産」…つまり資産運用によって増えるものです。

節約だけしている方にはピンときづらいかも知れませんが、身近な例で言えば「銀行に預けて預け入れ利息でお金を増やす」が実はそれに該当します。また私が実践している「株を買って配当金を得る」ことや実践しようとしている「ブログという資産を築きお金を得る仕組みを作る」というのも良い例です。

初めての方は世にどういう金融資産があるのか・資産が更なる資産を生み出す仕組みとはどういうものか。まずはこういうところから始めてみると良いです。

★増やす力がある人・ない人の一例★

〇)貯めたお金を不動産に投資して家賃収入を得ている人、株に投資して配当金を得ている人、ブログ記事やYoutube動画を蓄積して広告収入を得ている人。

✖)銀行にお金を預けているだけの人、銀行預金が一番安全だと考えている人。

維持する力

お金を安全に貯め続けられればよいものですが、残念ながら世にはそのお金を騙し取ろうとする不届きな輩が一定数います。詐欺師のように分かりやすく犯罪行為を犯す者もいますが、何気に注意すべきは銀行や保険会社のように合法的にぼったくろうとする輩もいることです。

例えば銀行はお金を預けても年利0.001%という雀の涙にしからならない利息しかくれない割に、引き出すたびに220円という手数料をとってきます。100万円を預けたとしても年間10円しか増えず、引き出したり預けたりするたびにそれ以上の手数料を取られるので気付けばどんどん目減りしていくことになります。

また投資のための銀行・保険会社に相談する方が毎年毎年金太郎飴のように出てくるわけですが、銀行や保険会社は間違ってもあなたのためになる有益な商品を紹介してくれなどしません。お金が大して増えない(自分でやった方が手数料取られない分儲かると思えるほど)か、下手すれば投資したはずのお金が減っていくような商品を堂々と紹介してきます。

自分のお金を騙し取られないというのは詐欺師に注意することだけなく、「不必要に高いぼったくり商品・とんでもない手数料を取ろうとする商品・団体」を避けることも含まれます。

なお、付け加えるとあなたが浪費家のパートナーと結婚しているかどうかも重要です。あなたがいくら節約・投資でお金を作ってもそれ以上にお金を無駄に使うような金食い虫がいては貯まりませんし、減ってしまってもおかしくありません。

★維持する力がある人・ない人の一例★

〇)金融に関する勉強をし、自分自身で納得できるROI・手数料の投資をしている人。同じ金銭感覚を持つパートナーと結婚している人。

✖)金融に関する勉強をせず、詐欺師または銀行・保険会社の言われるがままに投資をしてしまう人。浪費家のパートナーと結婚してしまった人。

まとめ

節約なり投資なりでお金を増やすにあたり、まず身につけるべきはテクニックではなくマネーリテラシーであることの理由およびそれを鍛えるために必要な6つの力を紹介させていただきました。

お金は今後生涯に渡りあなたにつきまとう話になってくるので、是非ともその原理原則を理解した上で具体的な手段・テクニックを学ぶように心がけていってください。そうすることで長期的にあなたの生活を豊かにしていってくれますので。

なお自分の現在のマネーリテラシーを測りたい方は「金融リテラシークイズ」と検索すると簡単な質問5問が見つかりますので、そこで腕試ししてみてください。全問正解したら心配無用というわけではないのですが、少なくとも1問も正解できなかったら心配した方が良い…ぐらいに思ってください。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA