節約を面倒に感じる物ぐさな方がすべきはまずは固定費の節約です。
家賃・保険・スマホ代など、これらは一度変えるための働きをすれば効果が継続されるストレスフリーな節約術です。
ちょっとの苦労で後はずっと楽できる、そんな方法を解説いたします。
「毎日意識しながら節約なんて嫌だー」
「楽して節約する方法ないかなー」
なんてお考えなあなたはまずはここから試してみましょう。
ここで家計を一気に削減でき、節約に対するモチベーションが上がったらその次は変動費の節約をあなたにとって苦にならない範囲でやれば良いです。
★こんな人達の役に立ちます★
- 固定費の見直しをしたい方
- 固定費の見直しについて一通り知りたい方
- ストレスのかからない節約をしたいと考えている方
また記事の最後の方に「固定費節約する場合はここに注意!」という注意点も併せて書かせていただきましたので、併せて読んでいただくことで、よりあなたにとってお役に立てると考えています。
固定費は一度下げれば節約効果が続く
固定費はあなたが毎月支払う費用の内、あなたが何をしようと額が固定されている費用のことです。
具体的には
- 住居費(賃貸⇒家賃、持家⇒住宅ローン・固定資産税など)
- 保険(生命保険、火災保険、地震保険、など)
- 通信費(スマホ代の基本料金、プロバイダー代)
- 水道光熱費(電気代の基本料金)
- サブスクリプション(定期購読、何かしらのサービスの利用料)
などが固定費に該当します。
仮にあなたが節約を意識して断食しようと、寒い日に暖房を我慢しようと、決して料金の代わることのない項目です。
言い換えればこの費用を一度削減さえしてしまえば、逆にあなたがいくら暴飲暴食を行おうとエアコンをガンガン使おうとも増えることはないのです(この例だと変動費はドエライことになりますが)。
一度変えればその後はずっと何も考えなくても削減効果は持続するので楽なもので、だからこそ固定費の節約をまずはおススメするのです。
住居費
住居費は家計の中でも大きな割合を占めるもので、一般的には手取り給与の30%以下におさめるのが望ましいとされます。
もっともこれはあくまで目安であり、あなたにとって最低限の条件さえ満たしていれば30%を目指すのではなくもっともっと安い物件でも全然構いません。
賃貸の場合
賃貸に住んでいる場合、節約のポイントは主に
- 毎月の家賃
- 2年おきの更新費用(1ヵ月分の家賃が相場)
で、いずれも家賃が安くなることによって費用を削減することができます。
既に住んでいる場合
既に住んでいる場合は更新のタイミングで大家に価格交渉を持ち掛けるか、より安い物件へ引っ越すことで家賃を下げることができます。
もし引っ越そうと考える場合は、後述の「これから物件を探す場合」を読んでどう物件を探していくべきなのかを考えてみましょう。
これから物件を探す場合
あなたが物件を探すにあたっての希望条件は何でしょう?
これから始めて家を借りる方にとっては難しいかも知れませんが、既に住んでいる方であれば「自分がどういう希望条件で今の物件に住み始めたのか」「実際に住んでみて当初の希望条件は本当に重要だったのか」が見えてきているでしょう。
例えば
- 駅から徒歩5分以内で希望していたけど別に10分でも問題なかったな
- 30㎥以上で希望していたけど20㎡でも全然十分だったな
- 風呂トイレ別で希望していたけどぶっちゃげどうでも良かったな
- 急行止まる駅を希望していたけど別にそうでなくても良かったな
のように、今の家があなたにとって「ここまで好条件でなくてもよかったな」と思えるポイントがあるならば、それは引っ越しにより家賃を削減できるチャンスです。
私も初めて一人暮らしする時は勝手が分からず直感だけで物件を選んでしまいましたが、この考えを元に探しなおすことで家賃を3万円削減させることができました。
私自身が家賃を3万円削減させた体験談を書いた記事がありますので是非併せて読んでいただけますと幸いです。
持家の場合
持家に住んでいる場合、節約のポイントは主に
- 毎月の住宅ローン
で、ある程度貯金がないと節約自体が難しいですが、逆にある程度の貯金があれば住宅ローンの費用を削減することができます。
住宅ローンを減らすには次の4つの手段を推奨しています。
- 繰上返済で『返済額を減らす』
- 諸費用ローンを優先的に繰上返済する
- ローンの借換(残高1000万円以上、金利差1%以上、まだ10年以上残っている場合)
- お金を産み出す資産を購入する
(私自身は4番目のお金を産み出す資産を購入して実質安くしています)
それぞれの具体的な解説についても記事を書かせていただいていますので、是非併せて読んで参考にしてみてください。
保険
保険はほぼゼロ円にすることが可能です。
あなたは生命保険・個人年金保険に加入していますか?
それはどういう理由で加入していますか?
公的保険というものをご存知ですか?
もしあなたがこれらの保険に加入していて尚且つ次のことに該当する場合、余分な保険料を支払っている可能性が非常に高いので節約の余地大有りです。
- 保険の営業の人のおススメで加入している
- 公的保険について知らない
- 万が一のことを考え出すと不安なので、安心のために加入している
- 独身である
結論を先に言うと、あなたは既に『社会保険料』(厚生年金保険料・健康保険料・介護保険料・雇用保険料)を支払うことで強制的に『公的保険』というものに加入しているので、数十万円の貯金を持っているのであれば今すぐ解約しましょう。
尚且つ、質の悪いことに保険の営業の人はそれを教えずして保険への加入をおススメしてきます。
あなたが気にされていることは公的保険で既にカバーされていることが多いので、詳細な内容は次の記事を参考にしてみてください。
通信費
通信費はプロバイダー代とスマホ代が該当します。
プロバイダー代の場合
NURO、OCNなどインターネットを使うためにプロバイダー契約されている場合は
- 価格COMで安いプロバイダーに乗り換える
- プロバイダーは解約してスマホのテザリングを使う(Youtube視聴、ネットサーフィング程度の利用であれば)
という手段で通信費を節約することができます。
通信費を安くする手段の詳細は是非次の記事を参考にしてみて下さい。
スマホ代の場合
もしあなたが3大キャリア(au・Docomo・Softbank)と契約しているならば、解約違約金を支払ってでも格安SIMに乗り換えましょう。
毎月8千円程度の支払いを毎月千円~3千円にすることが可能です。
MMDの調査結果によると、3大キャリアと格安SIMで毎月の通信費は次のように変わります。
- 3大キャリア:8,451円
- 格安SIM:2,753円
格安SIMと聞くと「品質悪いし何か裏がありそう」と思われがちです。
確かに一般的に考えれば安いものはどこかしら悪いのではないか?と思われますが、この日本において「スマホ代」「金融商品(投資信託・保険など)」は基本ぼったくりで、高くても良いことがありません。
もしあなたが格安SIMについて次のような不安を抱えている場合、今すぐ格安SIMに乗り換えて問題ありません。
不安 | 心配いらない理由 |
店頭に行くのが面倒 | 全てオンラインで手続きできる。 |
解約違約金を払うのが嫌だ | 仮に1万円の解約金を支払っても、毎月5千円浮くので2か月でペイできる。 |
速度が遅くないか心配 | Youtube視聴したりネットサーフィンぐは十分可能。 |
キャリアのメールアドレスが使えなくなる | 今や連絡はLineなどのSNSで十分の上、メールはgmailなどのフリーメールアドレスを1つ持っておけば良い。 |
今の電話番号を変えたくない | 今の番号のまま格安SIMに乗り換えができる。MNPという制度を使えば良い。 |
通話料金が高い(20秒で30円) | IP電話を使えば通話料金は安く済む(3分で10円、など) |
サポートが悪いのではないか(店頭がないから) | チャットで対応してくれている。少なくともこうしてネットでブログを読んでくれるレベルの方ならばほぼ支障はない。 |
今のスマホを変えなくてはならないのでは? | 基本今のスマホのままいけるが、もし今のスマホにSIMロックかかっている&解除できない場合は変える必要あり。 |
なお「スマホを節約するならば今すぐ家族全員格安SIMに切り替えろ!」という記事も書かせていただきましたんどえ併せて読んで参考にしてみてください。
水道光熱費
水道光熱費といえば電気代・水道代など、どちらかというと毎日意識しながら削減しなければならないと思いがちです。
確かに水道光熱費はどちらかというと変動費なのですが、中には一度工夫するだけでその節約効果が継続される部分があるのでそれを紹介させていただきたいと思います。
電気代
電気代は通常電気を使った量に比例して電気代が上がっていきますが、それでも次の2点は一度行うことで節約効果が継続できます。
- 契約の見直し
- 電球をLEDに切り替える
契約の見直し
電気代は厳密には
- 基本料金(固定費)
- 単価(使用量に比例)
の2点で構成されていて、基本料金の部分を削減することでその節約効果はずっと継続されていきます。
例えば一人暮らしの方であれば
- 契約アンペアの見直し(30Aを20Aにする、など)
- 基本料金のかからない電気会社に切り替える
などの契約変更によって数百~千円程度費用を削減することが可能となります。
こちらについても詳細記事を書かせていただいていますので是非参考にしてみてください。
電球・蛍光灯をLEDに切り替える
もし今あなたが白熱電球や蛍光灯を使用しているのであれば、LEDのものを選切り替えることで何もしなくても電気代が抑えられます。
具体的に得られる効果としては
- 白熱電球⇒LEDの切り替えで年間約2300円削減される
- 蛍光灯⇒LEDへの切り替えで年間約3600円削減される
- LEDは寿命が長く、買い替えの手間やコストが減る(白熱電球:3000時間、蛍光灯:12000時間、LED:40000時間。)
水道代
水道代は基本的に使用量に応じて増えていきますが、節水シャワーヘッドを使うことによりシャワーの時の水の使用量を40~60%減らすことができます。
仮に毎日シャワーを10分程度あびているならば、使用している水の量は120L、水道代は1Lあたり0.27円なので毎日のシャワー代は32.4円。
これが節水シャワーヘッドにより40~60%節水されれば、1回あたり13~19円、年間で7,095円の節約効果です。
これはシャワーヘッドを節水型のものに切り替えさえすれば後はいつも通りシャワーを浴びていただいても節約効果が勝手に継続されていきます。
サブスクリプション
サブスクリプションは有料サービスと言い換えてもいいですが、毎月何かしらのサービスのために利用料金を払っているならばそれが該当します。
(広く捉えれば家賃・水道光熱費・通信費もサブスクリプションと言えてしまいそうですが、この記事ではそれらに該当しないものをサブスクリプションと定義します)
例えば
- 新聞
- 雑誌の定期購読
- Amazon Prime
- スマホのよく分からない有料オプション
などが該当します。
サービスをしっかりと利用している分には良いのですが、これらの恐ろしいところは1つ1つの利用料金が安いため
- 使っていなくても(財布的に)あまり気にならない
- 解約の手間が面倒で放置しがち
ひどいこと言わせていただきますと、サービスを提供している人達はあなた達のそういう心理をうまく利用して利益を出しているのです。
私的には使っていないでただ支払っているだけの状態は寄生虫に寄生されている状態と考えていますので、使っていないサービスがあれば即刻解約しましょう。
もし自分が何にお金を支払っているかさえ把握できていない場合は、クレジットカードの利用明細を確認するなり銀行の支払い履歴を確認するなりでまずは自分の家計を把握しましょう。
ちなみに偉そうに物申している私自身、一人暮らしを始めた頃は「社会人なんだから新聞くらい読まなきゃ」と思い新聞の契約をしておいたものの、なんやかんや半年読まない期間が続き24000円も無駄にしてしまった時期がありました…。
固定費を節約する際の注意点
固定費は一度行動することで節約効果を継続することができますが、
- 安い家賃を求めるあまり風呂もトイレもない物件を選んでしまった
- テザリングがあればプロバイダー不要と考え解約したが、遅すぎてイライラする日が続く
など、必要以上に削減してしまうとかえってストレスを抱える日々を過ごすことになってしまいます。
固定費を節約する際に注意すべきことについて記事で書かせていただいていますので、これから取り掛かる人は是非併せて読んで参考にしてください。
まとめ
ストレスフリーな節約のために非常に有効とされる固定費の見直し方法をまとめさせていただきました。
本記事では
- 住居費
- 保険
- 通信費
- 水道光熱費
- サブスクリプション
についてどういう観点で節約していくかを解説させていただきました。
詳細を書いた記事もありますので是非併せて読んでみてください。