株の運用|初心者向け!株を注文する方法|基本から応用まで

株の注文の仕方のまとめ

株の注文方法って何十種類も名前があってややこしそうだったんだけど、よくよく調べてみればそんなことはなかったぜ(キリッ)

株の売買をするならば、最低限

  1. 成行注文
  2. 指値注文
  3. 逆指値注文

の基本的な注文を覚えていれば最低限の売買ができてしまいますが、実際に注文の画面を見て見ると次のように混乱しませんでしょうか?

  • 指値注文と逆指値注文の違いがよく分からない
  • 同じような内容の注文なのに「IFD注文」「連続注文」のように呼び名が違って混乱する

そんな方々および慣れている方にとっても復習になるよう、分かりやすくまとめさせていただきました。

★こんな人達のお役に立ちます★

  • 株の初心者(証券口座は開設済でこれから注文する方)
  • 注文の方法が多彩過ぎて混乱している方
  • 2つ以上の注文を同時に行うなど効率的な注文をしたい方

この記事では現物取引をしている前提で書かせていただいています。

基本的な注文の方法

基本的な注文は冒頭にも書いた次の3点です。

  1. 成行注文
  2. 指値注文
  3. 逆指値注文

もし注文価格よりも注文スピードを優先させるならば①を、注文スピードより注文価格を優先させるならば②か③と覚えて下さい。

成行注文:いくらでも構わぬ!今すぐ買い or 売り

「その場の成行に任せる」の成行注文(違うかも知れませんが)では、その時の株価で買い注文または売り注文が出されます。

価格よりも注文のスピードを優先させる注文方法のため、ほぼ確実にその場で注文をお行うことができるものの、売買が激しく行われる株の場合は思わぬ価格で注文される心配があるので注意です。

(思わぬ価格…については下のツイートを参考にして下さい。)

その時の注文価格で買い注文 or 売り注文が行われる。

価格を気にしないならば成行注文だが、念のために板情報を見ておくと大体いくらで注文が成立されそうかが分かる。

指値注文:〇円「以下」で買い or 〇円「以上」で売り

SBI証券の指値注文画面(買い注文)

SBI証券の指値注文画面(買い注文)

  • (持っていない場合に)もっと下がりそうだから、〇円以下になったら買いたい
  • (持っている場合に)もっと上がりそうだけど、〇円以上になったら売って利益確定したい

という、急がないけど希望する価格で売り買いをしたい場合は指値注文が適切な注文の仕方です。

注意すべきは指値注文では

  • 〇円以上になったら買い
  • 〇円以下になったら売り

という逆の買い方はできないことで、逆にそういう注文をしたい場合は後述の逆指値注文をする必要があります。

指値注文はどちらかというと「安く買いたい」「高く売りたい」という方向けの注文方法になります。

希望する価格で注文する方法その1。

安く買いたい or 高く売りたい という方は指値注文。

逆指値注文:〇円「以上」で買い or 〇円「以下」で売り

SBI証券の逆指値注文画面(買い注文)

SBI証券の逆指値注文画面(買い注文)

文字通り指値注文の逆のやり方です。

何を以って逆と言っているのかと言えば、指値注文が

  • 〇円「以下」で買い
  • 〇円「以上」で売り

なのに対し、逆指値注文は

  • 〇円「以上」で買い
  • 〇円「以下」で売り

という風に「」の部分が逆になっているところです。

逆指値注文はどちらかというと「〇円以上になったら(その勢いに乗るために)買いたい」「〇円以下になったら(損切のために)売りたい」という方向けの注文方法になります。

希望する価格で注文する方法その2。

上昇の勢いに乗って買いたい or 損切したい という方は逆指値注文。

私が混乱しただけかも知れませんが、当初は逆指値の「逆」とは何かがよく理解できていませんでした。

何故ならば↓の画像は楽天証券の買い注文画面なのですが、逆指値やろうとすると

  • 〇円以上で買い
  • 〇円以下で買い

の両方の注文が行えてしまうからで、「じゃあ指値注文とは逆に何なんだ」と混乱していました。

楽天証券の逆指値注文画面

楽天証券の逆指値注文画面

 

しかしSBI証券の逆指値注文では「〇円以上」の場合にしか買い注文ができないことから、これは証券会社によって、利用者にとって注文しやすい画面を意識して作った結果であろうと理解することにしました。

応用的な注文の方法

基本的な注文の方法については聞いたことのある方も多いかも知れませんが、次は「IFD注文」「OCO注文」などの応用に入りたいと思います。

正直基本的な注文だけ覚えていれば株の売買は十分にできますが、応用的な注文の仕方を知れば気持ちの上で初心者からステップアップした気持ちになれるかも知れません。

名前だけ並べれば

  • IFD注文
  • OCO注文
  • リバース注文
  • Uターン注文
  • 連続注文
  • セット注文
  • W指値
  • 逆指値付通常
  • リレー注文

のように「いったい全部で何個あるんだ!?」と言いたくなるほどの注文方法が挙げられるので非常に混乱しやすいところです。

ただ実は調べてみたところ、簡単に言えば

  1. 基本注文3つの内2つを組み合わせた注文であること
  2. 証券会社ごとに呼び名が異なるため種類が多い様に感じるだけ

という2点を抑えておけばそんなに複雑ではないのだなということが分かりましたのでここを解説したいと思います。

基本注文3つの内、2つを組み合わせた注文であること

あなたが株取引をする場合、当然ながら買って終わりとはならないですよね。

〇円で買ったらもっと高い価格で売りたいし、思った以上に下がったことを想定して損切ラインを用意しますよね。

他にも思ったように高く売れたら次はその資金で別の安い株を買いたい、なんてこともしたいですよね。

この様に買って売る、売って買うといった2つの注文の組み合わせを1回の注文で行えるようにしているのが応用注文の特徴なのです。

こう聞くとシンプルに聞こえてきますね。

ではその組み合わせには次の3種類があります。

指値注文

逆指値注文
指値と逆指値を同時に指定することができる。片方が成立したらもう片方は解除される。

買い注文に対しても、売り注文に対しても注文できる。

例)現在1,100円の株があるとする。

できれば安く買いたいので1,000円で買いたいが、そこまで下がらずに上がっていく可能性もあるため、1,300円を超えたらもう買ってしまい、そのまま上昇の波に乗りたい!という注文を一度にしたい場合に使用。

買い注文(*1)

売り注文(*2)
買い注文と売り注文を同時に指定する。買い注文が成立したら売りの注文が自動的に入る。

  • *1 買い注文:「成行/指値/逆指値」のいずれかを選択可
  • *2 売り注文:「指値/逆指値」のいずれかを選択可

例)現在1,100円の株があり、1,500円まで上がる見込みがあるとする。

1,000円まで下がったら買い、1,500円になったタイミングで売る注文を一度に行いたい場合に使用。

売り注文

買い注文
売り注文と買い注文を同時に指定する。厳密にはA銘柄を売った資金でB銘柄を買う、という注文の仕方をする。

例)A銘柄を1,000円で購入したが現在1,400円で1,600円まで上がる見込みがある。一方、B銘柄が現在2,000円で1,600円まで下がる見込みがある。

A銘柄が1,600円以上になったら売り、その資金でB銘柄が1,600円以下になったら売る、という注文を一度に行いたい場合に使用。

証券会社ごとに呼び名が異なるため種類が多い様に感じるだけ

応用の注文は3種類と言った一方で、先ほど

  • IFD注文
  • OCO注文
  • リバース注文
  • Uターン注文
  • 連続注文
  • セット注文
  • W指値
  • 逆指値付通常
  • リレー注文

と、明らかに3種類以上の名称を挙げましたよね。

これも混乱する要因になるのですが、これは単に証券会社によって呼び名が異なるものと覚えて下さい。

あくまで応用的な注文方法は

  1. 指値注文x逆指値注文
  2. 買い注文x売り注文
  3. 売り注文x買い注文

であることを踏まえ、あとは証券会社によって次のように呼び名が違うだけなのです。

応用的な注文の名称(証券会社ごと)

応用的な注文の名称(証券会社ごと)

 

呼び名が多く混乱しがちでしたが、こうして見るとそんなに覚えることはなかったのだなということが分かります。

ケースに応じた注文の仕方例

それでは最後に「どういうケース」で「どういう注文が適切なのか」のサンプルをいくつか出させていただきたいと思います。

勿論この通りにする必要もありませんが、これから注文する際の参考になれば幸いです。

指値注文

逆指値注文

【ケース】
現在1,100円の株があるとする。できれば安く買いたいので1,000円で買いたいが、そこまで下がらずに上がっていく可能性もあるため、1,300円を超えたらもう買ってしまい、そのまま上昇の波に乗りたい!という注文を一度にしたい場合に使用。

注文の仕方

(SBI証券の場合)買いのOCO注文1,000円の指値注文1,300円の逆指値注文を入れる。SBI証券の注文画面は下画像参照。

SBI証券のOCO注文画面(買い注文)

SBI証券のOCO注文画面(買い注文)

買い注文

売り注文

ケース
現在1,100円の株があり、1,500円まで上がる見込みがあるとする。1,000円まで下がったら買い、1,500円になったタイミングで売る注文を一度に行いたい場合に使用。

注文の仕方

(SBI証券の場合)IFD注文指値1,000円の買い注文指値1,500円の売り注文を入れる。SBI証券の注文画面は下画像参照。

SBI証券のIFD注文画面(買い注文)

SBI証券のIFD注文画面(買い注文)

売り注文

買い注文

【ケース】

A銘柄を1,000円で購入したが現在1,400円で1,600円まで上がる見込みがある。一方、B銘柄が現在2,000円で1,600円まで下がる見込みがある。

A銘柄が1,600円以上になったら売り、その資金でB銘柄が1,600円以下になったら売る、という注文を一度に行いたい場合に使用。

注文の仕方

(マネックス証券の場合)A銘柄を1,600円で売る指値注文B銘柄を1,600円で買う指値注文を入れる。

(※マネックス証券の口座がないため、画像は割愛…ごめんなさい。)

まとめ

本記事ではこれから株を購入または売却しようと考えている初心者の方が注文の種類の多ささに混乱しないよう、

  • 基本的な3種類の注文があること
  • 応用的な3種類の注文があること(基本3種の内、2種の組み合わせ)
  • 応用には様々な呼び名があるが、証券会社ごとに呼び名が異なっているだけ

ということを解説させていただきました。

初心者にとっても分かりやすく書かせていただきましたがいかがでしたでしょうか?

改めてポイントの整理のため、基本的な注文と応用的な注文について書かせていただきます。

基本的な注文3種

  1. 成行注文:価格よりスピード優先の方向け
  2. 指値注文:スピードより価格優先&安く買いたい・高く売りたい、な方向け
  3. 逆指値注文:スピードより価格優先&上昇トレンドに乗ったタイミングで買いたい・損切り設定をしたい、な方向け

応用的な注文3種

  1. 指値注文x逆指値注文
  2. 買い注文x売り注文
  3. 売り注文x買い注文

正直基本の3種類である「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」さえ覚えていれば応用の方は知らなくても株の売買自体はできるのだが、知っていれば注文の手間を減らすことも可能になりますので覚えておいて損はないでしょう。

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