貯金があれば住宅ローン負担を減らせまぁす!
住宅ローンで破綻する人は毎年50人に1人出ると言われています。
自分は大丈夫だと思って住宅ローンを組んだ方・今も問題なく支払えている方であっても、きっかけ1つでローン返済が苦しくなってしまうものです。
「不況で給料が1万円減ってしまった」
「子供が産まれたから来年からは生活費が上がっちゃうな」
「変動金利で今年から返済額が5000円増えるだって!?」
「固定資産税とか火災保険の費用がかかるなんて聞いてないよ…」
などのお悩みを持つ方のために次のことを解説させていただきます。
- どうして住宅ローンの返済が厳しくなってしまうのか?
- 今の住宅ローンの負担を少しでも減らすにはどうすればいいのか?
★こんな人達のお役に立ちます★
- 住宅ローンの返済額を負担に感じている方
- 住宅ローンの返済額を減らす方法を知りたい方
- 住宅ローンの返済額が増えたら困る方
住宅ローンの返済額は減らすことが可能
ある程度の貯金があれば
- 繰上返済(返済額軽減)
- 住宅ローンの借換
- 資産の購入(間接的に減らすことができる)
などのやり方で毎月の住宅ローンの返済による負担を減らすことが可能で、この記事でも詳しく解説させていただきます。
貯金がまったくない場合はまずは住宅ローン以外の生活コストを下げていくところから始める必要がありますがので、是非次の記事を参考にしてみてください。
この記事ではそれらの節約が既にできている方を対象に、どうすれば住宅ローンの返済の負担を減らすことができるかを解説させていただきます。
今後の破綻率は50人に1人どころではない
毎年50人に1人の割合で住宅ローン破綻を起こしてしまう人が出ると言われていますが、私は今後は破綻率はこんなものでは済まないと思っています。
(明確な調査結果で出た数値ではなく、住宅金融支援機構のデータを元に算出した値です。)
いきなり破綻するなんてことはないはずですので、毎年住宅ローンの返済で苦しくなっている人の数は50人に1人どころではないと言い換えることだってできますよね。
何故こうなるかを一言で言えば「当初の予定が狂った」に他なりません。
基本、住宅ローンを組む方の多くは現在の収入・支出がいつまでも続くと思って組んでいるのですから。
しかし終身雇用が約束されていた昔の日本であればそれでも良かったのかもしれませんが、今の日本は
- 終身雇用を約束できないと明言する企業が出始めている
- 税負担はどんどん増え、可処分所得が今後どんどん減ることが予測される
- 年功序列ではなく実力主義が導入されることから収入が不安定になる人が増える
- 政治家ですら「今の自分を守り抜く」ことに重きをおいている
など、サラリーマンとしてやっていき続ける以上不安なことでいっぱいです。
50人に1人というのは、まだ「昔の日本の状態を維持している」状態での数値であることを考えると、今後は50人1人どころではなくなるであろうというのが私の考えです。
住宅ローンで生活が苦しくなる理由
住宅ローンで生活が苦しくなる理由はなんなのか?
繰り返しになりますが、一言で言えば「当初の予定が狂った」に他なりません。
具体的には次の4つがよくある話です。
- 住宅ローン以外のコストの存在を後で知る
- 収入が減る
- 生活費が上がる
- 変動金利で返済額が上がる
この4つの詳細についても記事を書かせていただいていますので是非そちらも併せて読んでみて、自分は該当しそうかをチェックしてみてください。
住宅ローンの返済額を減らす方法
肝心の住宅ローンの返済額はどうやって減らせばよいのでしょうか?
今後やり方は増えていくと考えられますが、現時点では次の手段が考えられます。
- 繰上返済(返済額の減少)
- 諸費用ローンだけでも完済する
- ローンの借換
- お金を産み出す資産を買う
順番に解説させていただきます。
繰上返済
繰上返済は次の2種類があることをご存知でしょうか。
- 返済額軽減:毎月の返済額が減り、期間は変わらない
- 期間短縮:期間が短くなり、毎月の返済額は変わらない
繰上返済というと期間短縮の方をイメージされている方が多いですが、実は毎月の返済額を減らすやり方もあります。
長い目で見れば期間短縮の方が支払う金利は安く済むのですが、今の生活費を下げたいという方にとっては返済額軽減の方が適しています。
なお、もし余裕があればこの繰上返済自体は住宅ローン減税の還元を受けきってから実行することをおススメします。繰上返済によりローン残高が減ると、その分還元される額も減るためです。
諸費用ローンだけでも完済する
諸費用ローンを組んでいない方には実施できませんが、住宅ローンを組む際に
- 本体ローン
- 諸費用ローン
の両方を組まれている場合は先に諸費用ローンを完済または繰上返済することでトータルの返済額を下げることができます。
諸費用ローンは本体ローンと比較すれば額が安く(数百万程度)、完済までの道のりは遠くありません。
ローンの借換
現在でこそ住宅ローンは低金利の傾向にあるものの、低金利になる前に住宅ローンを組んだ方の中には2%とか3%の住宅ローンを組んでいる方も少なくありません。
もしも今のあなたの住宅ローンが次の条件を全て満たす場合は考えた方が良いでしょう。
- 住宅ローン残高が1000万円以上
- 金利差が1%以上
- 住宅ローンが10年以上残っている
先ほどお見せした借入額と金利による返済額がどう変わるかの表をもう一度出しますと
借入金 | 0.5% | 0.6% | 1.0% | 2.0% |
1,500万円 | ¥38,938 | ¥39,604 | ¥42,343 | ¥49,689 |
2,500万円 | ¥64,896 | ¥66,007 | ¥70,571 | ¥82,816 |
3,500万円 | ¥90,855 | ¥92,410 | ¥98,800 | ¥115,942 |
仮に借入額が1,500万円だったとしても
- 金利0.5%DOWN⇒返済額3,500円以上DOWN
- 金利1.0%DOWN⇒返済額5,500円以上DOWN
- 金利1.5%DOWN⇒返済額10,500円以上DOWN
という効果を狙うことができます。借入額がもっとあり、金利差がもっとあれば更に減らすことができます。
住宅ローンの借換はおよそ50万円かかると言われていますが、先ほど述べた
- 住宅ローン残高が1,000万円以上
- 金利差が1%以上
- 住宅ローンが10年以上残っている
の3つの条件を満たしていれば50万円の回収にそこまで時間はかからないでしょう。
お金を産み出す資産を買う
ある程度の貯金があれば、住宅ローンの繰上返済よりはお金を産み出す資産を買う方がより負担を減らすことができます。
お金を産み出す資産といえば
- 配当金収入を産み出す株
- 家賃収入を産み出す不動産
あたりが代表で、これらを買って得られた収入を毎月の住宅ローン返済に充てることで毎月の負担を減らすことが可能になります。
繰上返済するより資産運用(お金を産み出す資産を買う)の方が住宅ローン返済による負担を減らせることについても記事を書かせてただいていますので是非併せて読んで参考にしてみてください。
まとめ
住宅ローンで生活が苦しくなった方に向け、その理由やどうしていくべきかの対策を解説させていただきました。
今現在住宅ローンを組んでいる方だけでなくこれから住宅ローンを組もうという方も、是非この記事に書かれていることは把握した上で住宅ローン計画を組んでいただくことをおススメします。
業者は家が売れなくなるのを恐れてこういうリスクを教えてくれませんし、教えてくれなかったからといい責任を追求しようとしても「自己責任」の一言で門前払いです。
自分は大丈夫!と思ってもこの先何が起こるか分かりませんし、実際毎年50人に1人は破綻を迎えていっています。
今後はもっとひどくなってくるだろうと想定した上で慎重な返済計画を立てていってください。
この記事で一人でも多くの住宅ローン返済の負担が減ってくれましたら幸いです。