保険はお金を受け取れなければただの無駄金です。
保険で不安を解消させようとする人は多いですが、入って安心しているだけの人が多いです。
言われてみれば当たり前の話ですが、保険は入っているだけでは万が一のことが起きても1円の資産にもなりません。
この記事に書いていることに該当している方は要注意です。
私ですか?もちろんやっていました!(キリッ)
絶賛猛反省中です。
なお私はそもそも保険はほとんど不要と主張していますが、本記事は保険に入っている人・入っていない人にもお役に立てるように書かせていただいていますので、是非参考にしてください。
保険のゴールは保険金を受け取ることです
あなたは何のために保険に入り、保険料を支払っていますか?
怪我した時、死亡した時、家が火災に遭った時など万が一のことが起きた時に困らないようにかけているはずです。
公的保険で十分と考えている方もいれば、公的保険で不十分な箇所を保険会社の保険で補う方もいるでしょう。
ここまでは問題ありませんし、リスクに備えている分むしろ殊勝な心掛けであると言えます。
しかしその万が一が起きた時にちゃんと行動を取る計画までできていますでしょうか?
あなたが怪我したり、家が火災にあったり、などであればあなたの意識がちゃんと残っている分問題ないでしょう、あなたが必要な手続きを取れますので。
しかしあなたが死亡したり意識不明の状態になった時に誰がどういう行動を取るかまでちゃんと計画されていますか?
受け取る人がちゃんと行動できない分には1円の資産にもなりませんし、そもそも受け取り人の方が保険のことを把握すらしていないようでは行動しようもありません。
もう一度聞きますが、あなたは何のために保険に入って保険料を支払っているのでしょうか?
万が一のことが起きた時、保険金を必要とする人が行動に移せるように計画できていなければあなたが毎月支払っているその保険料は無駄金以外の何物でもありません。
そんなことで資産を減らすぐらいであればまだ豪遊している方がマシです。
こういうことをしている方々は注意
保険に入っているとしても、次のようなことに該当する方は注意が必要です。
(私自身も該当していたので、私が死んでいたら完全に保険会社の養分で終わるところであったと今は猛反省しています。)
独身の方にありがちなミス
独身の方で生命保険に入っている方の多くは受け取り人を両親または兄弟・姉妹などの身内に設定していることでしょう。
(私も当初は「自分の墓代くらいは自分で用意しなければ」というよくある想いで両親を受け取り人に設定していました。)
しかしそのことを受け取り人の方にちゃんと説明している人は少ないです。
ではそんな状態であなたが死亡した時…または死亡していなくても意識不明の重体になった場合に、受け取り人の方はどうやって保険の存在を知ればいいのでしょうか?
遺族の方があなたの身の回りのものを整理する際に保険証券をちゃんと見つけてくれればまだ救いはありますが、
- 火災で保険証券が焼失しちゃった
- 保健証券を紛失しちゃった
- データ保存してシュレッダーしちゃった
などの時は保険証券が見つかることもない⇒受け取り人の方は存在に気付くことすらないということになります。
「実は保険金を残していたと知ってもらえた時、きっとびっくりして喜んでもらえるだろうな、へへへのへ」
などという想いは結構ですが一人で完結させずに伝えてあげてください、伝えずに保険の存在させ知られなければ受け取るための行動自体起こしません。
むしろ保険会社に「あれー全然請求来ないな?ラッキー」と喜ばれる羽目になってしまいます。
喜ばせたいのは保険会社ではなく身内のはずですよね?
お金の管理を1人に任せている家庭にありがちなミス
結婚をしていたり子供を持つ家庭持ちの方は受け取り人をパートナーの方であったり子供に設定していることでしょう。
自分の身に万が一のことが起きても残された家族が困らないように、と。
保険に加入すること自体はちゃんと知らせているとは思いますが、家計を1人で任されているような方ですと本人だけが詳細まで把握しているケースが多いので注意が必要です。
例えば保険に加入している事実だけは知らせているとしても、
- どこの保険会社の何の保険に入っているのか
- 加入している保険証券はどこに閉まっているのか
- 加入している保険の保険金を受け取るには誰に連絡すればいいのか
などの「いざ起きた時にどうすればいいのか」までは伝えていないことが多くなるからです。
家計のことを1人の人に任せてしまうと他の方々はまったく家計のことを意識しなくなってしまうもので、そんな状態で任されている人自体に不幸が起きれば残された方は何もできずに終わってしまいます。
また死亡した時には保険会社の保険金だけでなく、条件を満たし『申告すれば』
- 遺族年金
- 障害年金
などの公的保険の恩恵を受けることもできますが、家計を任されていない方々はちゃんと把握していますかね?
『どんなにすごい攻撃でも当たらなければ意味はない!』
という名言とはちょっと違うかも知れませんが、
『どんなにすごい保険に入っていても申告できなければ資産にはならない!』
ということを、保険に入っていようが入っていまいが認識してください。
国も保険会社はわざわざ教えてくれない
「申告しなければって言うけれど、誰かが教えてくれるんじゃないの?」
と考えている方は甘いです、国も保険会社もそんなにお人好しではありません。
公的保険を運営するお国の方々は、ご存知の方は嫌というほどご存知と思いますが、税金を取ることには積極的でも還元には消極的です。
「徴収すること火のごとし」
「還元について伝えないこと山のごとし」
学校でも決して教わることのない還元のための制度の数々、その存在を知らずに受け取れたはずのお金を受け取り損ねた者がどれほどいることか。
保険会社にしたって、保険金を支払えば赤字になるので積極的に伝え支払う道理などありません。
あなたの身に万が一のことが起きたことを知ったとしても、間違ってもそれを自主的に受け取り人の方に知らせることはしません。
冷たいように感じるかも知れませんが、日本では基本的に「何かしらを受け取る際は申告しないと受け取れない」というのを肝に銘じておきましょう。
まとめ
保険に入りさえすれば一安心というのは半分正解ではあるものの、万が一のことが起きた時の受け取り方を受け取り人の方が把握していないとただの無駄金になってしまうことをお伝えさせていただきました。
あなたはいかがでしたでしょうか?
この記事に該当している場合は毎月払っている保険料が無駄金に終わらないように受け取り人の方にちゃんと伝えることをしましょう。
なお自分の加入している保険については知っていても公的保険についてはよく知らないな、という方は是非併せてこの記事も読んでみてください。
公的保険というものがあるのだから保険会社の保険は基本いらないよ?という旨を書いていて、社会保険にはどういうものがあるかについても解説させていただいています!