この記事を読んでいただいている方は20代がほとんどと思いますが、お金を貯めることができていますでしょうか?(唐突)
20代と言えば社会に出て一人暮らしを始め、色々な支払いを始めている頃で、お金をうまく貯めてる方・貯められていない方に分かれているのではないかと思います。
本記事では貯められていない方向けに、私自身が20代の頃に1000万円程度貯めるまでに実践してきたこと・こうすればもっと貯めることができたのではないかということを解説させていただいています。
(なお記事の内容が長くならないよう、前半と後半に分けたいと思います。ここではまずは第一歩となる目標設定のために実践すべき生涯費用計算について紹介したいと思います。後半では設定した目標を踏まえて私がどのようにしてきたかを説明したいと思います。)
★こんな人達のお役に立ちます★
- 20代の内に沢山の貯金をしたい方
- お金が貯まる人の考え方を参考にしたい方
- お金が思うように貯まらず悩んでいる方
- 生涯でどれほど費用がかかるかを把握したいと考えている方
なお読み終わった後は後半の記事も是非併せて読んで参考にしてください。
目標を決めるために生涯費用計算をしよう
節約というのは貯金のための手段の一つ。ではそれは何のためにするのだろうか?あなたが近い将来やりたいことは何か?どのような老後を過ごしていきたいか?何かしら目標を持つことが第一歩となるはずです。漠然と節約だけしても仕方ありません。
逆に何も困っていなくて貯金をする必要もなければ節約なんてする必要もありません…ただそういうケースは非常に稀でここの読者様の大半は当てはまらないと思いますので、目標は持つようにしましょう。
短期的な目標(2年以内に200万貯める、など)を持っている方・目標が思いつかない方両方に共通して言えることですが、まずは生涯費用計算を一度やってみることをおすすめします。私自身、25歳の頃にこの計算を実践し、そこから逆算して目標を作って節約に励むようにしてきました。
もっと言えばこれがあったからこそ20代の内に1000万円の貯金ができ、尚且つ現在2000万円以上貯金ができたと言っても過言ではありません。
生涯費用計算とは?
あなたが希望する人生を過ごすにはこれから死ぬまでにいくらの費用(お金)がかかるのだろう?をざっくりと計算するものです。
(当然将来のことなんて誰にも正確には分からないのでざっくり…強いて言えば少し多目に見積もっていただくことになります。)
生涯費用計算をすると文字通り、あなたが生涯にわたり必要な金額がざっくりではありますが見えてきます。
見えたら今度はそこから逆算し、
- 収入はいくら必要なのか
- 収入が足りない場合はどうすればいいのか(副業・資産運用、など)
- 支出はいくらにすればいいのか
- 支出が多い場合はどう減らせばいいのか(節約する、など)
などのことが見えてくることでしょう。
生涯費用計算の手順
生涯費用計算の手順は千差万別で正解は特にありません。
そんな中、私の場合はどのようにしていたかを紹介しますので一つの例として参考にしていただけますととても幸いです。
先に言っておきますと、多くの方は青ざめる結果になるでしょうのであらかじめご覚悟のほどよろしくお願いいたします。
私も25歳の頃実践したところ、出た結果に結構青ざめました。
「このままではやばい」と当時危機感を抱いたことをよく覚えていますが、今となっては早い内に危機感を抱けて良かったと思っています。
理想の家族構成を想像する
これから死ぬまでの間、あなたはどのような家族構成を望みますか?
「私は…だからどうせ…」などとは考えず、自分の人生なのですから歩みたい姿を思い浮かべてみて下さい。
(計算してみれば案外心配するだけ損だったなんてこともありますので。)
- 生涯独身でいたい
- 結婚をし、好きな人とずっと2人で暮らしたい
- 結婚して子供は2人ぐらい欲しいな
- ビッグダディを目指したい
- パートナーには専業となって家族を支えて欲しい
のように(最後のはともかく)、色々な考えがあるはずです。
最初に家族構成から考えるようにしているのは、家族高税は今後の支出の土台となる部分で影響力が大きいためです。
(当然ながら家族が多ければ多いほど毎月の生活費は上がりますし、子供を産むことを考えるならば教育費を始めとした様々な費用がかかりますよね。)
もう一つ大事なことですが、今結婚を考えているパートナーがいらっしゃる方は一度簡単に話し合ってみることをおススメします。(あまりいないと思いますが特にビッグダディなりビッグマムなり目指す方は特に)
私の場合(当時25歳時点)は結婚し、子供2人ほど(一人っ子だと寂しい思いをさせそうなので)産まれてくれるといいなという考えでいました。
幸いにも妻も同じ考えでいてくれていて、現時点で夫婦共にこの考えに変更はございません。
老後までに送りたいライフスタイル想像する
老後までに家族と共にどういうライフスタイルを過ごしたいか?
これも色々な考えの方がいらっしゃると思いますのでまとめきれませんが、例えば
- 45歳までにアーリーリタイアして田舎暮らしをしたい
- 普通に定年まで勤め、老後は年金で暮らしていきたい
- マイホームや車を購入し、ずっとそこで過ごしたい
- 子供は大学まで卒業させたい
という風に色々な答えがでてくるのではないでしょうか。
具体的に30歳までに~、35歳までに…、などのように想像できるとその後の計画も立てやすくなって良いです。
家族と共に老後(またはリタイア)までにどういうライフスタイルを送りたいかを考えることで、今後毎月いくらかかってくるのかというのが見えるようになってきます。
私の場合(当時25歳時点)はざっくりではありますが次のように考えていました。
- 28歳ぐらいで結婚したい。
- 30歳ぐらいでマイホームを買いたい。
- 32歳で第一子、35歳で第二子を作り、2人とも大学まで卒業させたい。
- 教育費は何とも分からないので、ざっくり「中学まで公立」「高校から私立」(自分が見本という考え)とする。
- アーリーリタイヤしたいが最悪定年まで勤める。
- 趣味のテニスは一生涯続けていきたい。
もちろん想像通りにいかないこともありました…結婚は30歳でしたし現時点で子はいませんし。
(今思えば、もう少しサラリーマンやる以外にどのようなお金の稼ぎ方があるのかということを一生懸命考えていれば良かったなと思っちゃいます。)
ただこれにより、生活費は28歳までに〇円、30歳までが△円、以降子供が増えるたびに□円増えるということがざっくりながら計算できましたので目標設定ができたという意味では良かったと思っています。
老後に送りたいライフスタイルを想像する
老後までのライフスタイルを考え終わったら、次は老後のライフスタイルを考える番ですね。
もっとも老後なんて特に想像し辛いと思います。
身近に憧れる様なライフスタイルを送っているご老人がいらっしゃればよいのですが、例えばご両親や祖父母の今の暮らしぶりを聞いてみて参考にしてみるでも良いです。
もし現在パートナーがいらっしゃる方であれば、パートナーの方と一緒に話し合ってみるのも楽しいですよ。
私の場合も正直老後のライフスタイルなんて思いつきませんでした。
(老後の自分がそもそも健康体なのかも分からないですし。 )
ただ自分は前述のテニスを生涯の趣味としていきたいと思っていたので、
- 週3でテニスを楽しむ
- 年1回は旅行を楽しむ
- 老後は車を持つ
- マイホームローン完済の上で老後を迎えたい
というライフスタイルを送りたいなと考えてみました。
こういう計算をしていく内に私の老後の生活費は2人で30万くらいかな、という計算になりました。
やりたい人生のビッグイベントおよびその費用を整理する
老後まで&老後のライフスタイルを想像すれば人生のビッグイベントとして何がやってくるかが見えやすくなってくると思います。
ビッグイベントとは人生において支出の多いイベントをさします。
例を挙げるならば次の通りです。
- 結婚式
- マイホーム購入(頭金入れる場合は特に)
- 教育
何歳時点でどのビッグイベントが到来し、その時いくらかかるのかが分かれば、そこから逆算して「何歳までにいくら貯める必要がある」というのが読めてくることでしょう。
私の場合、想定していたのが
- 結婚式:28歳までに300万円
- マイホーム購入(頭金は20%):30歳までに500万円
- 教育資金:32~57歳で4,000万円
- 車購入(老後):65歳までに300万円
という内容でした。
額は当時ざっくり考えたものであまりその通りにはなっていませんでしたが、ここから月々の生活費とは別に毎月いくら貯めなければならないということを把握することが大事であることを覚えておいてください。
例えば当時25歳の私は28歳までに300万円貯めなければならないのでそれだけでも毎月8万円以上は貯めなければならない、ということが分かります(当時は自分だけで貯める意気込みでしたので)。
余談ですが私は教育資金は特に多目に見積もっていたこともあり、このあたりから段々と青ざめるようになってきました。
自分の収入・支出を整理する(現在・将来)
さてここまでで自分が理想とするライフスタイルを実現させるためにかかる費用が少し分かってきたかと思います。
ここまで理想のライフスタイルについて沢山考えてきましたね。
ではそろそろ現実に戻る時間ですよシンデレラ(男性ならシンデレ男)。
さて、あなたの現在の収入はいくらで、あなたの毎月の生活費はいくらでしょうか?
生活費を把握できていないならばまずはそこから始めましょう。
その結果、老後の収入と生活費はどうなりそうでしょう?
老後の年金額が分からない場合は今払っている厚生年金保険料を元に老後の年金額をシミュレートできるサイトがいくらでも出てきますので、そちらで確認してみてください。分からなければ平均値でお考えください。
例えば独身サラリーマンであれば収入が年金16万円で、生活費が24万円です。
最終的には老後まで・老後であなたは毎年いくらお金を貯めることができているの?(もしくはいくら赤字出しているの?)を把握してみてください。
今の自分に不足していることをどう解消するかを考える
- 理想のライフスタイルのために必要な支出
- 今の自分の収入
を知った段階で多くの方が大分お金が不足するであろうことに気付くかと思います。
例えば独身の老後は平均値だけ見ても毎月8万円不足することが分かります。
ここで言いたいのは「はい無理でしたね、さらばマイドリーム」と即刻諦めるのではなく、ここからどうするかを考えることです。やりたい生活を簡単に諦めてはいけません。
今の時代は確かに昔よりもサラリーマンとしてお金を貯めていくのが難しい時代になっていますが、その分次に挙げられるような選択肢が沢山あるのですから。
- 毎月2万円足りない⇒2万円節約をするために家賃を見直したり格安SIMに切り替える
- 20年後に多大な大学費用がかかることが分かった⇒今から積立NISAを始めるなどお金を増やす仕組みを構築する
- 毎月2万円足りない⇒副業や転職で収入を増やす。
- 老後に生活費が8万円足りないのが分かったならば今から不労所得を作る計画を立てる(株の配当金・不動産の家賃収入など)
悲観して投げ出すのではなく、今自分の持てる武器で何ができるのかを考えるのです。節約もその手段の1つです。
具体的な金額は割愛しますが、私も結構青ざめました。
しかしここから
〇生活費を減らすために
- 固定費の節約
- 変動費の節約
〇収入を増やすために
- 不動産投資の勉強
- 株、仮想通貨の勉強
- 副業(転売)
- キャリアアップのための転職
などの試行錯誤をしました。
正直得したことばかりでなく損することも多々ありましたが、それでも何もしなかったよりははるかにマシであったと今でも考えています。
まとめ
私が20代の頃実践してきた節約を紹介するにあたり、まずは前半として目標設定の重要性やそのための生涯費用掲載の手順を解説させていただきました。目標が見えてきたならば本記事を書いた者としては身に余る光栄です。
後半部分では目標を立てた上で具体的にどのような節約を実践してきたか・もっとこうしていれば良かったを解説させていただきたいと思います。
最後に余談ですが、私が30歳の頃にお金のセミナーに行った時、講師がこの生涯費用計算の重要性を最初に述べていてセミナー受講生30名に対し「やったことがある人は手を挙げて下さい」と言った時、自分しか手を挙げていませんでした。
講師もまさか手を挙げる者がいるとは思っていなかったらしく「そうでしょうねぇいないでしょうねぇ…ってあれいるの?失礼しました」と言っていたのがちょっと面白かったでした。