節約を成功させるコツの1つが「使う力」の向上で、自分を豊かにするものにだけお金を払うことです。
言い換えると無駄遣いしない習慣を作ることが節約には重要となってくるのです。
どう考え行動すればその習慣が作られるのか、私の経験を踏まえて解説いたします。
★こんな人達のお役に立ちます★
- 自分が無駄遣いをしていないか確認したい方
- 何が無駄遣いで、何がそうでないかを確認したい方
- お金が減らないようにする方法を知りたい方
無駄遣いしない習慣は「使用する力」の向上
以前、節約するにはマネーリテラシーを鍛える旨を解説させていただきました。そしてそのマネーリテラシーを高めるために挙げるべき6つの力の1つが「使用する力」です。
「使用する力」とは?
- 必要ないもの(あっても人生を豊かをしないもの)に対してお金を使わない
- 必要(人生を豊かにしてくれるもの)に対してお金を使える
を測る力で、この力を向上させることで無駄遣いがなくなってきます。
正確には、何が必要で何が必要でないかを見極めた上でお金を使うことを続けることで必然的に無駄遣いが減るという理屈です。
- 何が必要か?
- 何が必要ないか?
これを見極められれば無駄遣いはなくなっていきます。
必要ないものにはお金を使わない
ここで言う必要ないものというのは、あってもあなたの人生を豊かにしないものです、支払うべきではないものや、あってもなくても変わらないものも含みます。
支払うべきでないもの
- ほとんど乗らない自動車の維持費
- 銀行へ支払う各種手数料
- 既に国や会社がカバーしてくれている内容の各種保険(*1)
- 格安SIM以外の高いスマホ料金
- 違いを実感しないがやたら高い化粧品やシャンプー
あってもなくても変わらないもの
- ブランドもの
- 使用用途がほとんどないアクセサリー
- 店に入るとついついついでに買ってしまうどうでもいいもの
必要でないものを買うことであなたの人生を豊かにしてくれるでしょうか?
少なくともあなたがよりお金を貯蓄できるような効果をもたらせてくれるものはありませんし、悪い言い方をすれば金食い虫とすら言えます。
無駄なものを買わなくなればそれはもう最高の節約です。
保険会社が紹介するような保険の中には、実は既に国や会社が保証してくれているため入る必要がないものがあります。そちらについても記事を書いていますので併せて参照ください。
必要なものにだけお金を使う
ここで言う必要なものとは、あることであなたの人生を豊かにしてくれるものです。
豊かにしてくれるとは、あなたにお金を提供してくれたり、あなたに自由時間を提供してくれる(=作業時間を削減する)きっかけとなるものをさします。
買うことであなたにお金や自由時間を提供してくれるもの
- 食洗器(皿洗いの時間を削減)
- ドラム型洗濯機(洗濯物を干す時間を削減)
- 配当金が出る株(配当収入が手に入る)
- 投資用不動産(家賃収入が手に入る)
お金持ちというのは
- いかに無駄な時間を減らすか
- いかにお金を産むものを買い続けるか
というスキルが非常に長けていて、お金持ちになりたいと考えるならば是非とも真似るべきものです。
逆に節約を意識するあまりこういうところまでお金を使わなくなるのは短期的にはお金が貯まって良いかもしれませんが、長期的に見るとかなりの遠回りになるので注意です。
効果がすぐ出るものではありませんが、続けることにより徐々にあなたの生活が豊かになっていくことを実感できるようになります。
是非とも惜しまないようにしてください。
無駄遣いしない習慣を作るための考え方
無駄遣いをしないための習慣を作るために必要な考え方はそれほど難しくありません。
- それを買うことであなたに自由時間をもたらせてくれるのか
- それを買うことであなたにお金をもたらせてくれるのか
- それを買うことで毎月お金を支払うことにならないか(車の維持費など)
- 欲しいと思ったものは一週間後に改めて欲しいかを再確認する
- 現時点で一年以上使っていないものは今後も使うこともほぼない。
これらのことを軸として考えてみてください。
無駄遣いしない習慣11選
これまで無駄遣いをしないための概念的な話をさせていただきました。
ここからはもう少し具体的な行動に落とせるよう、具体的に習慣化すべきことを列挙させていただきます。
全てをいきなりできるようになる必要はないので、ゆっくりできるところから取り掛かって行くことをおススメします。
もっと安く買えるのではないかを調べる
次のように、探せば同じものがもっと安く手に入ることは多々あり、数百~数千円の差がでてきます。
- LOFTやニトリなどで買うような雑貨品や文房具は思った以上に100均ショップで見つかる
- 最新の書籍でなければブックオフや図書館で見つかる
私はいかに安く同じ効果を出すかにこだわっている方なので、ここはよく調べてしまいます。
いったん欲しいものが出た時はそれが100均(本なら図書館かブックオフ)にあるかどうかをまず調べ、なければやむなく別の店に行くようになりました。
自分で作れるものをわざわざ買わない
例えば私は主に自炊でこれを実践していますが、私がレストランで食べたいものを選ぶ時は基本自分が作れないものを選ぶようにしています。
またこれは結婚式でのエピソードになりますが、結婚式で流す新郎新婦のムービーを10万円で作りますか?と聞かれたことがありましたが、自分で作れそうでしたので自作して無料で済ませることができました。
自分で作れないものであればお金を出すのは構わないのですが、自分でできそうなことにまでお金を払うのは勿体ないと考えています。
必然的にお金の節約になりますし、場合によっては自分自身のスキルアップにもつながります。
Youtubeを活用する(無料で思った以上の価値を得られる)
料理の仕方を知りたい、株の基礎知識を知りたいなど学びたいことが出た時、まずは図書館やブックオフに探しに行くことを前述しました。
直近ではYoutubeでも欲しい情報が見つかるかどうかを見るようにしています。
ひと昔前はYoutubeといえばエンタメ系の動画がメインでしたが、ここ数年で言えばビジネス系Youtuberが出てきたり、思った以上に自分が知りたい情報を検索すると解説動画が出てきます。
Youtubeだと視聴者を集める目的で簡単な内容になりがちですが、探せば応用的な内容も見つかりますので最近は私は積極的に使うようにしています。
なんと言いますか、これだけの情報が無料で手に入って本当に良いのか?と思えるほど今の時代は勉強のための情報で満ち溢れています。移動中でもイヤホンつけて聞きながら勉強ということが可能ですので効率が良いです。
自己投資にお金を一切払わないことはしません、ただ同じ効果をより安く得られるならばそれは積極的に活用していきましょう。
利用していないものを見直す
例えば新聞を定期購読しているけれど実はほとんど読めていない、Amazon Primeで毎月お金を払っているけれど買い物もPrime Videoもほとんど見ない…こういうものはありませんでしょうか。
もしあれば、それはあなたにとって本当に必要とはいえない支出になっていて節約を阻害する要因になっています。
また例えばついつい新発売の服を買ってしまうが一度着たらもう着ないなんてことはありませんでしょうか?
もしあれば、今後新発売されてもあなたにとっては買わなくてよいものなはずです。
このように自分が普段何を利用しているか・利用していないかを今一度見直すことであなたの支出は最適化され、良い節約効果が出ます。
レシートを集めて毎月支出を見返す
自分が普段何にお金を支払っているかが分かっていない場合はそこを把握することから始めてください。家計簿をつけるのも良いのですが、それが手間に感じるならばとりあえず買い物する時にもらうレシートを管理してみてください。
理想を言えば写真のように「食費」「雑費」などを書かれた封筒を用意し、それらに分けてレシート管理できるといいです。
これで一カ月経過したら中身を確認し、自分の支出を見直してみてください。自分が月々何にいくら使用しているかが把握できると共に、思った以上に必要ないものにお金を使っていることに気付けるようになれます。
コンビニは最後の手段で極力行かない
コンビニはスーパーと比較すると基本高く、よほど時間に余裕がない限りは節約にふさわしくない店です。
基本は使わない、あくまで最後の手段として使うぐらいのイメージを持つようにしてください。
自動販売機は最後の手段で極力行かない
前述のコンビニと同じ理屈です。
基本は水筒(またはスーパーやネットショップで安くまとめ買い)とし、自販機を使うのは最後の手段として考えるようにしてください。
財布の中身は身軽にする
無駄遣いしがちだと思うならば財布に現金は入れない、クレジットカードは最低限にするなど財布を軽くした方が節約効果が出ます。
財布が身軽になれば必ずお金が貯まるというわけではありませんが、財布の整理整頓ができる方は収支の整理もできていて、結果としてお金が貯まりやすい体質となると言われています。
買い物の頻度を減らす
買い物する時に無意識にカゴについでに入れてしまうことないでしょうか?これが回数を重ねるとチリツモで大きな余計な支出になってしまいます。
そういう行為がなければ文句なしですが、もし該当する場合はそもそも買い物の頻度を減らし、なるべく一度にまとめて買うことを心掛けてみてください。
私自身、それを心掛けることでお金だけでなく時間の節約ができたと実感しています。
自己投資や自分を豊かにするものにはお金を惜しまない
無駄遣いをしないことを意識するあまり必要なものまで買わないようになる、なんてのは避けてください。短期的にはお金は節約できても、長期的には損になってしまうからです。
同じ効果をなるべく安く実現させること自体は問題なく私からも強く推奨しますが、一切使わないのは間違っていますのでご注意ください。
たまには自分にご褒美を与える
これまでに話した無駄遣いをなくすのと真逆のことを書いているようですが、もし無駄を省く活動に辛さを感じるようであればたまには自分にご褒美を与えるのもありです。
ただ1万円の節約をした自分に1万円のご褒美を与えるなんてのはさすが意味がないので、好きなものを食べるなど手軽なものにしましょう。
まとめ
節約を成功させるために必要な力の1つである「使う力」について解説し、無駄遣いをなくすために尚且つ何を軸として考え、具体的にどういうことを習慣化すれば良いかを11点紹介させていただきました。
無駄遣いをなくすことは節約だけでなくあなたにとって経済的自由を近づける行為にもなるので、実は精神的な安定も手に入るのです。
本記事が参考になり、一つでもあなたが行動できるきっかけになればそれはもう身に余る光栄でございます。