通信費(スマホ代)を節約するならば今すぐ家族全員、格安SIMに切り替えましょう。
仮にスマホ端末を買い替えることになろうと、解約違約金を支払うことになろうと、今すぐやるのと後でやるのでは結果に大きな差が出てしまいます。
本記事で解説させていただきます。
「格安SIMってなあに?」
「格安SIMのメリットとデメリットが分からない」
「格安SIMで具体的にどれほど安くなるの?」
「格安SIMって安いから怪しくない?」
「切り替えは面倒臭そう…」
という不安を抱いている方々にとって、その不安が解消されるよう書かせていただきましたので是非読んで学んでいただけますと幸いです。
★こんな人達のお役に立ちます★
- 格安SIMに興味のある方
- 通信費を節約したいと考えている方
- 格安SIMの節約効果がピンと来ない方
通信費(スマホ代)を節約するなら今すぐ家族全員格安SIMに切り替えるべき
まず最初に主張させていただきますと、「家族全員」「今すぐ」「格安SIMに切り替える」ことを強く推奨します。
理由は記事の中で書いていきますが、理由は次の4点です。
- 家族の人数に比例して大きな節約になるというメリットがある
- デメリットはあるが一般的な使い方している分には致命的なことはない
- 不安視されがちだが不安な要素はほとんどない
- 切り替えるのが遅くなるほど節約効果が小さくなる
格安SIMとは?
格安SIMに切り替えろと言うが、そもそも格安SIMとは何か?
その名の通り、格安で買えるSIMのことです…!(キリッ)
はい、もう少し説明します。
SIMとは、スマホで電話・インターネットを使うためのカード
SIMとは、「Subscriber Identity Module Card」の略で、利用者の個人情報(電話番号など)が入っているカードのことです。
利用者はスマホ端末とこのSIMを購入し、SIMの利用料を毎月支払うことで初めて通話・インターネットが使えるようになります(これがいわゆる毎月のスマホ代)。
SIMの利用料は売っている会社によってバラバラで、Docomo・ソフトバンク・AUなどの有名どころだと大体毎月8千円程度しますが、そんな中毎月3千円を下回る格安のSIMのことが格安SIMと呼ばれています。
コーヒーで例えるならば、通常の喫茶店のコーヒーが何百円するのに対し、マクドナルドのコーヒーは100円で飲めるのでマクドナルドのコーヒーを格安コーヒーと読んでいるイメージでしょうか。
SIMはこんな見た目をしてます
ちなみにSIMと呼ばれてもイメージ沸かない方のために写真も用意しました!
あなたのスマホ端末の左上あたりに下の画像のような挿し口があります。
こういう挿し口があります。そこを開けると下の画像の赤枠の中にあるような小さなカードが出てくるのですが、これがSIMです。
店頭でスマホを購入されるような場合だと店員さんがサービスでセットしてくれるのであまり意識することがないと思いますが、実は裏でこんなカードを差し込んでくれていたのです。
(余談ですがこのブログはマクドナルドで一人で書いていましたが、この写真を撮りたいがためにその場でSIMを取り出し写真を撮っていた私はさぞ怪しい人に見えたことでしょう♪)
家族の人数に比例して大きな節約になる|1人あたりの平均値5700円の節約効果が見込める
格安SIMが何かは分かったけど、具体的にどの程度の節約になるのか?
平均額で言えば一人当たり5700円の節約が見込めます。
根拠はMMD研究所の調査結果によるものですが、同調査によるとスマホ代の一人あたりの平均利用額は
- 3大キャリア:約8,400円
- 格安SIM:約2,700円
とされていることから、一人当たり平均約5,700円の節約効果が見込めるわけです。
家族持ちの方であれば、家族の人数x5,700円の通信費が節約できることになりますね。
格安SIMのメリット|3大キャリアでは実現できない
格安SIMを使うメリットは何か?
格安という名がつくだけあって安いのに加え、いつでも解約できる自由さにあります。
いずれも3大キャリアではなかなか実現してくれないメリットです。
料金の安さ
繰り返しになってしまいますが、格安SIMの平均使用額は約2,700円ですが、スマホでインターネットを使う頻度次第でもっと安くすることも可能です。
参考までに格安SIMを提供する会社の内の3社の料金プランの一部を次の表の通りまとめましたが、最安で1500円程度です。
格安SIM会社 | 音声SIM |
Mineo (Aプラン) |
3GB:1,510円 6GB:2,190円 |
Biglobe | 3GB:1,600円 6GB:2,150円 |
楽天モバイル (組み合わせプラン) |
3.1GB:1,600円 5GB:2,150円 |
外でスマホ端末でYoutubeを頻繁に視聴したりするほどでなければ、3GBのデータ容量でも十分です。
(使う場合でも、楽天モバイルであれば低速モードになってもYoutubeぐらいならば十分視聴できます)
追加料金払うことなくいつでも解約できる
3大キャリアはソフトバンク以外は解約について次のルールを定めています
- 2年間縛りの契約にしないと毎月170円利用料金が加算される
- 2年間縛りの契約にした場合、2年以内の解約違約金として1000円請求される
これは2019年10月以降に改善されたルールで改善前はもっと酷かった(1で1500円の加算、2の解約違約金が9,500円の請求)ですが、今でもお金を取られることには変わりありません。
一方で格安SIMは解約違約金が取られませんので、試して合わないと思ったらいつでも乗り換えられるのがメリットです。
格安SIMのデメリット|致命的なデメリットはほとんどない
格安SIMのメリットを紹介させていただきましたが、当然ながらデメリットがないわけではありません。
しかしそのデメリットは一般的な使い方をしている分には致命的なものではないと主張いたします。
キャリアメールを使えなくなる⇒むしろキャリアメールの利用者はほぼいない
キャリアメールとは
- ~@ezweb.ne.jp
- ~@docomo.ne.jp
のようなメールアドレスです。これが格安SIMだと使えなくなるのですが…皆さんそもそもキャリアのメールアドレスを最近使ってますか?
2010年頃までは私も使っていた記憶がありますが、正直今の日本人の大半はLINEでやり取りをしていませんでしょうか。
友人からの「メールアドレス変えました」連絡なんてもう何年も届いていません(けけけ決して友達がすすす少ないわけではありませせせん)。
今の時代ではキャリアメールがなくても
- SNS(主にLine)
- フリーメール(gmail、hotmail、yahooメールなど)
があれば何の問題もなくやり取りができるので、キャリアメールがないことは正直大した問題ではありません。
通信速度は遅くなる⇒一般的な使い方する分には支障なし&自宅ではWiFi使おう
インターネットを使う際はスマホ端末から電波の通信を行いますが、格安SIMの場合は通信のための通路が狭く、キャリアと比較すると遅くなります。
車で例えるならばキャリアのSIMは5車線くらいのの広い道を走れるので混みにくいが、格安SIMは2車線の狭い道路を走らなくてはならないので混みやすい(=遅い理由)といったところです。
数字でその差を比較すると次の表の通りで、3大キャリアの方が2~8倍程度速いです。
3大キャリア の通信速度 |
格安SIM の通信速度 |
|
通信速度(下り) | Docomo:120~234Mbps Au:78~145Mbps Softbank:81~152Mbps |
3~30Mbps (複数会社の平均値) |
通信速度(上り) | Docomo:15~37Mbps Au:11~20Mbps Softbank:10~24Mbps |
4~10Mbps (複数会社の平均値) |
こうしてみると確かに格安SIMは遅いように感じますが、この速さでできることは何か?をよくよく調べると次の表の通りであることが分かります。
通信速度(下り) | インターネット利用用途 |
1Mbps | ネットサーフィン、メール・チャットのやり取り(受信) |
3Mbps | YouTube視聴(720p)、ビデオ通話 |
5Mbps | YouTube視聴(1080p)、スマホでのオンラインゲーム |
25Mbps | 4K動画の再生、PCでのオンラインゲーム |
通信速度(上り) | インターネット利用用途 |
1Mbps | メール・チャットのやり取り(送信)、フォームの送信 |
3Mbps | SNSへの写真アップロード、ビデオ通話(映像付) |
10Mbps | SNSへの動画アップロード、データファイルの共有 |
スマホでオンラインゲームやるとかSNSへ動画を頻繁にアップロードするとかでなければ基本快適に利用できるのです。
また自宅でプロバイダー契約している場合はスマホのWiFi設定でそのプロバイダーを経由させれば速度で困ることはなくなります。
このため、大半の方にとっては格安SIMの通信速度は問題ではないのです。
格安SIMを敬遠する方々の懸念|結論:基本心配いりません
これだけのメリットがありながらも私の知人には格安SIMを敬遠する声がく、その理由は次の通りです。
もしあなたも同様の理由で敬遠している場合、その心配は無用である旨を先にお伝えさせていただきます。
今の電話番号を変えたくない⇒MNP制度を使えば電話番号はそのまま使える
契約変更⇒電話番号とか変わる!?
と懸念される方の声ですが、MNP制度を使えば電話番号は変わりません。
品質悪そう⇒3大キャリアの回線を利用している
繰り返しになりますが、下の非常に簡単な図の通り、格安SIMはキャリアが元々使っている通信の通路を借りています。
(実際はもう少し複雑な図になりますが、ものすごく簡潔にしてます)
狭い分通信速度は落ちてしまいますが、使用している設備自体は同じなので、通路そのものが怪しいだとか品質が悪いとかいうことはないのです。
有名企業じゃないから不安⇒日本では有名=優良ではないことが多い
3大キャリアのブランドを信用して3大キャリアのままが良いという方々の声です。
確かに有名どころだと信用できてしまいそうなものなのですが、残念ながらこの日本においては有名=優良とは限らないのです。
3大キャリアの料金が格安SIMよりも高くなっている理由はいくつかありますが、下記のように経費がかかっていることがその一つであり、品質にそこまでの差があるわけでもないのです。
- 日本中に店舗を構えていることにより「人件費・家賃・水道光熱費」がかかっている
- CMをバンバン流しているので広告費がかかっている
確かにITが苦手で店頭で質問できないと不安な方にとってはオンライン受付の格安SIMにハードルを感じ、店頭で対面で相談できる3大キャリアの方が良いと感じるかも知れません。
しかし少なくともこのブログを読んでいる時点であなたは「分からないことをインターネットで調べられる」くらいITリテラシーが高いので、店頭に行く必要性はあまりないと考えられます。
手続きが面倒そう⇒毎月5千円以上のためなら苦にならない程度のもの
3大キャリア契約中の方が格安SIMにする手順は簡単に言えば
- SIMフリーのスマホ端末を用意する(今のスマホを使う場合はSIMロック解除)
- MNP予約番号を取得する(同じ電話番号を使いたい場合)
- 乗り換え先の格安SIM会社にオンラインで申し込む
- 格安SIM会社から届いたSIMをスマホに挿し込む
で、どれも30分もかからない手続きです。
最大でも合計120分の手間をかければ今後あなたの通信費は毎月約5,700円安くなるわけですが、どうでしょう…苦に感じるほどでしょうか?
120分かけて毎月100円安くなるとかならモチベーションも湧かないでしょうが、約5,700円のためならば喜んでやれるはずです。
解約違約金が高くつく⇒仮についてもすぐペイできる
2019年10月より前は2年に一度訪れる解約月以外の月に解約すると9,500円の解約違約金が請求されていましたが、今では1,000円程度の解約違約金になっているので基本的にその心配はいりません。
仮に9,500円のままであったとしても、解約してしまえばその後約5,700円の節約効果が継続されるのでわずか2ヵ月でペイできてしまう程度の話です。
逆に解約の時期を延期すればするほど、1カ月当たり約5,700円余分なお金を支払い続けることになると考えてみてはいかがでしょうか。
切り替えるなら早目にしよう
格安SIMに対する不安を感じたり調べることを億劫に感じるなどでなかなか手続きに足を踏み入れない方は是非次のグラフを見て考えてみてください。
格安SIMを使い続ける場合とキャリアSIMを使い続ける場合でどれほどの差が出てくるのかをグラフにしてみました。
仮で20年間の累計額で比較していますが、
- 格安SIMを20年間使い続ける場合⇒20年間で累計64万8千円
- キャリアSIMを20年間使い続ける場合⇒20年間で累計201万6千円
という具合で20年で約130万の差が出てしまいます。
10年でも約65万円、30年ならば約200万円の差です。
これは格安SIMに切り替えてからのカウントになりますので、当然始めるのoが遅ければ差はなくなってきます。
数時間および数千円の手間を惜しまなければすぐにでもこの差を産み出すことができるのです。
これを踏まえ、是非検討してみてください。
まとめ
格安SIMとは何か?という方や格安SIMについて不安を感じていらっしゃる方向けに
- 格安SIMへの切り替えで1人あたり毎月約5,700円の節約効果が見込めること
- 格安SIMのメリットは3大キャリアでは実現できないもの
- 格安SIMのデメリットは致命的なものではないこと
- 格安SIMに対する懸念は基本心配いらないレベルのもの
ということを書かせていただきました。
少しでもあなたの不安を解消させることができ、尚且つあなたの節約活動の助けになることができれば幸いです。
なお関連記事として、格安SIMに切り替える場合は「データSIM」ではなく「音声SIM」を選択することを推奨する記事も書かせていただいていますので併せて参考にしてみてください。
通信費節約|格安SIMは良いが最安のデータSIMを選択するな