福利厚生を有効活用できていないのは勿体なさ過ぎです。
会社の福利厚生についてあなたは調べていますでしょうか?
もし福利厚生があるにも関わらずそれを把握していない人が思った以上に身近にいます。
福利厚生を利用することで節約できること・得できることがあることを、一部企業の例と共に解説させていただきます。
★こんな人達のお役に立ちます★
- 会社の福利厚生をあまり把握していない方
- 会社の福利厚生を知らずに保険などの高い買い物をしている方
- 賢い買い物をしたいと考えている方
会社の福利厚生を調べていない人は無駄な支出&損をしている
私の身近には福利厚生についてまったく無頓着で調べたこともないような方がいます。
自分の身内にもいますし、同じ会社に勤めていても福利厚生のことにまったく興味を持たない人すらいます。
これは一概に知らない人の落ち度というわけではなく会社がそもそも福利厚生の内容を十分にアピールしていないことも理由としてありますが、いずれにせよ把握すらできていないことは損でしかありません。
本記事では福利厚生の種類およびどういったものがあるかといった点も踏まえて解説させていただきますのできっとお役に立てる記事になるはずです。
会社からもらえるのは給料と賞与だけではない
会社を選ぶ際の基準が年収だけ…つまり「毎月いくら給料がもらえるのか」「賞与は毎年いくらもらえるのだろうか」になっていませんでしょうか?
会社が提供してくれるものはそれだけではなく、基本的には福利厚生がついてきます。具体的には
- 法定福利厚生:社会保険(雇用保険、労災保険、厚生年金保険、他)
- 法定外福利厚生:(独身寮、住宅手当、宿泊割引、旅行割引、他)
の2種類が提供されています。特に後者の方は会社によって内容もバラバラで、それこそ会社に問い合わせないと分からないことが多いです。
法定福利厚生
法定福利厚生は企業として実施すべき基本的な福利厚生です。
(基本的にどの企業でもあるものなので本記事ではあるものとして話を進めますが、逆にない場合はその会社に対して懸念を抱いた方が良いです)。
内容は次の通りで、基本的に社会保険が該当します。
- 雇用保険
- 労災保険
- 健康保険
- 介護保険
- 厚生年金保険
- 他
会社で勤め普通に給料や賞与をもらっているだけで既に「公共保険」に強制的に入れられているようなものなので、余計な民間保険代を節約することが可能です。
公共保険があれば民間保険はほぼ不要である旨の記事も書かせていただいていますので、保険代の節約のために是非そちらも読んで参考にしてください。
法定外福利厚生
法定外福利厚生とは、社会保険とは別に会社が提供してくれている従業員のためのサービスです。
大きく分けて
- 自社で提供するもの
- 外部委託で提供するもの
に分かれます。
自社で提供するもの
会社が自社で提供する福利厚生というと、特に意識しなくても恩恵を受けられるもので
- 社宅(独身寮含む)
- 交通費
- 家族手当
があり、また意識しないと知られることの少ない
- 医療・健康に関する福利厚生
- スポーツクラブ
- FPを通じたライフサポート
- 結婚祝金
- 出産祝金
などといったものがあります。特に後者はこれを把握していないと「わざわざ」高いお金を出して似たようなサービスを受けていたり、受け取れるはずのお金を見逃していることに繋がるのでとても勿体ないと言えます。
外部委託で提供するもの:割引サービス
ベネフィットワンのように、官公庁や企業の従業員のための福利厚生サービスを提供してくれる外部企業があります。
例えばベネフィットワンが運営するベネフィットステーションですと
のように幅広いカテゴリーで割引サービスを提供してくれます。例えば次のような割り引きですね。
- 国内旅行が3~8%割引⇒国内旅行代を節約できる
- スポーツクラブの月額費が1000円割引⇒スポーツクラブ代を節約できる
- 資格の大原のWEB受講料を5%割引⇒資格勉強費用を節約できる
- 映画館の料金を500円割引⇒映画代を節約できる
たまたま私の会社ですとベネフィットワンへ外部委託しているものがあったのでベネフィットワンを例として話しましたが、他の委託先経由で福利厚生を提供している企業も沢山ありますので、まずは自分の会社がどういう福利厚生を提供しているのかを確認するようにしましょう。
割り引きサービスがあるから無理やりにでも使えというわけではありませんが、もしあなたが趣味にお金を使いたい・旅行に行きたい・資格の勉強をしたいと思った時にこれを調べもせずに正規の値段を払っているのだとしたら勿体ないです。
使えるものは積極的に使って節約していきましょう。
外部委託で提供するもの:給付サービス
外部委託では割引の他、カフェテリアポイントのような給付サービスもあります。
これは例えば
- 住宅ローンを払っている人に住宅ローン補助費を給付する
- 治療で病院代を払った人に病院代を給付する
- 育児で保育園を利用した人に保育園費用を給付する
など、何かに費用を使ったらその分を給付してくれるサービスです。
会社によりますが年間で12万~24万円を給付してくれるほど大きなサービスでもあるにも関わらずこれを把握もせずに毎年同額損している人がいます。
わざわざ記事にしたのも私の知人で2~3名ほどこういう方がいたので、意外と知られていないのだな実感⇒是非広めなければ!と思ったのがきっかけです。
労働組合が提供する福利厚生もある
福利厚生は会社だけでなく、従業員同士で加入し合う労働組合が提供している福利厚生もあります。
これも内容は組合次第にはなりますが、例えば私が勤めていた企業ですと前述の法定外福利厚生と同様の内容の福利厚生がありました。
これも知らないでいると損している可能性が高いので積極的に調べるようにしてください。
使わないことで福利厚生がなくなるリスクもある
福利厚生は思ったより知られていないことがあります。
本人の意識の問題もありますが、会社がそもそもアピールしていないことが原因として挙げられます。
もしあなたの周りに知らない人が多い場合、なるべく知らせてあげると良いです。
何故ならば会社もこの福利厚生を提供するために少なからず費用を捻出しているわけなのですが、使う人があまりにも少なければ「この福利厚生いらないな」と考え廃止してしまうリスクがあるからです。
知らないことで自分が損していたり節約し損ねていたりするだけでなく、使っていないために今後も恩恵を受けることができなくなるのは非常に残念なことです。
まとめ
会社の福利厚生を使えば節約に役立てることができたり給付などの面で得できるにも関わらず、思った以上に身近にこれを把握すらしていない人が多かったため記事にさせていただきました。
この記事を読んでくださったあなたはいかがでしたでしょうか。
「よくよく調べたらこんな福利厚生があったのか…!」
「これ知っていれば年間5万円は節約できたのに…!」
「20年間知らずに働いていた…自分は一体いくら損してしまったのか…!」
といったことが分かった方は逆にこれからは積極的に使っていけば得・節約ができるわけですので前向きな気持ちになっていってください。
最後に本記事とは直接関係がないのでふれていませんでしたが、国が提供している公共施設や公共保険を使わないのと同じぐらい損をしています。
もしや自分も損している人に該当していないかと気になった方は、国が提供している公共施設や公共保険について書いた記事も是非併せてお読みください。